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バイロンベイでヨガ留学中、あるヨギーが「心の中には水がある」と言っていました。

彼女の話は少し難しくて、その時はうまく話が飲み込めなかった私。

でも徐々に分かってきた、彼女が言いたかった事。

「瞑想」とは?「呼吸法」とは?「マインドフルネス」とは?

自分なりの解釈になっているので、彼女とは少し考え方は変わっているかもしれないけど根本は同じ。

少し哲学的ですが、できるだけ簡単に説明しますね。

心の中には水がある

私達の心の中には水があります。

人によって、またその日の気分や体調によって、水が入っている器は違います。

ある人はグラス1杯の水を想像するかもしれない。

ある人は、小さな池を想像するかもしれない。

ある人は、海ぐらい広大なものを想像するかもしれない。

心の中に吹く「感情」という名の風

私達の心の中には、常に「感情」という風が吹いています。

ポジティブな感情の風が吹くときもあれば、ネガティブな感情の風が吹くときもあります。

この風が吹くことによって、「心の中にある水」の水面は波打ってしまいます。

これを言葉に表すと「心がざわめく」とか、「心がソワソワ、ドキドキする」とか言った感じかな?と私は考えています。

この感情という風によって、普段の私達の心の水は波打っています。

でも、この心の状態を作り出しているのは「感情」ではなく「呼吸」です。

呼吸と感情の関係

イライラしたり、ストレスを感じると、脈が速くなり自然と呼吸も浅くなります。

ストレス下だと、無意識に呼吸が止まっている人もいるぐらいです。

ストレスを感じた時の私達の心の水は、どうなっているのか。例えば、

イライラした時の心と呼吸

呼吸が浅く、もしくは荒くなり、強い感情の風が心に吹きすさんでいる状態です。

呼吸が速くなることで、まさに火を熾す”ふいご”のように、

自分で自分に火を点け、空気を送って燃え上がらせているようなイメージ。

その結果、心の水の温度が上昇し、沸騰している状態。

マグマの様にボコボコと泡を立てて沸騰、更にイライラという感情の強い風が吹きつけている為、水面は大きく波打っている状態。

わさわさ、ぐつぐつ。心が煮えたぎっているのが怒っている時の心の状態。

不安や心配事があるときの心と呼吸

「大丈夫かな?」「うまくいかない気がする」「間に合わない」

などの、心配や不安、焦りという感情の風が私達の心に吹き付け、イライラの時と同様、呼吸が浅くなります。

もしくは、今の状況と向き合う勇気がない、自分に自信がない、などの理由から心に蓋をしてしまう場合も…

更に水が入っている心の器がどんどん小さくなっていき、

蓋をされた心の水がとうとうあふれ出してしまう場合もあるでしょう。

この心から溢れた水、これが「涙」となって目から出てくるのです。

涙が出てくる前、喉の奥の方が熱く苦しく感じるのは、心の中にある水の容器が蓋をされ、「心の水」が温められたから。と私はイメージしています。

また、水が入っている器が小さくなっているため、

少しでも感情の風が吹くと、波が跳ね返ってきて、ずっと水面は波打っている状態です。

つまり、心が落ち着かない、ソワソワ、わさわさ状態。

ここまでイメージできましたか?

では、どうしたら良いのか。

呼吸で感情を整える

沸騰している心の水。

吹き続ける「感情」という風。

これを止めることは、とても難しいと思います。

でも、この自分の心の状態に気づけたら、呼吸を使って心を落ち着かせることはできるかもしれません。

感情をコントロールしようと思ったら苦しいけど、自分の呼吸は意識を向けたら、コントロールできるはず。 

それに呼吸を意識的に深めたら、きっと楽になるはず。

酸素が身体や脳に巡って視界が開けてくるはず。

まずは深く長く息を吐いて。

イメージとしては、沸騰している心の水を冷ますような、冷たい細く長い息を送ってあげるような感覚です。

そして、心の水が入っている容器を大きくする。

これもイメージするだけで、大丈夫です。

水の容器がグラスから池へ、池から大きな湖や海へ。

ここまで大きくなれば、「感情の風」が吹いて水面が波立っても、遠くへ消えていくのを見送るようなイメージ。

器が大きければ、風が吹いたところで波が壁に当たって戻ってくる、なんてことはありません。

「感情の風」が吹いて、波がたっても、その感情に執着せず手放すことができます。

ネガティブな感情に心を支配されそうなとき、

自分でその状態に気づいた時は、目を閉じて心の水の状態、容器の大きさなどイメージしながら瞑想しています。

そして、心の中に優しい呼吸を送ってあげる。

心の波を”悪い事”と捉えない

「私の心は波立ってばかり」

「感情の風がまた吹いている」

と自分を責めないであげて?

ヨガをしていようが、

瞑想をしていようが、心の水は簡単に波立ちます。

この写真↓はオーストラリアのRoad trip中に撮ったものですが

左側は波立っていて、右側はプールみたいに静かな海ですよね?

まるで私達の心の中みたい。

感情的な時もある。そして穏やかな時も、もちろんある。

全ては諸行無常。

季節と同じように、私達の心も感情も、

今思っている全ての事も移り変わっていく。

それにジタバタせず、とらわれず。心の波を観察できれば良いな、と思います。

私が考える瞑想とは

瞑想は現実世界から逃げるための、現実逃避するものでは無くて、

現実世界と向き合うための時間だと私は考えています。

なので座って環境を整えての瞑想以外にも、

立ってる時、海沿いをお散歩中に。

などなど日常の中で、自分の内側を見つめる時間を作るのが大事だなぁ~。と感じます。

瞑想は頭を「無」にするもの。

と言われるけど、風の要素が強いヴァータタイプの私には、なかなか難しい技。

そんな時、心の水を思い浮かべてこの水面が、なんの波もない鏡のような水面になるように、優しく呼吸を送ってあげる。

そんな風にして私は「瞑想」の練習を、日常で行っています。

もちろんいつでもはできないけれど、

ネガティブなとき、自分の呼吸や心に意識を向けれるようになったのは、ヨガを学んだお陰かなぁと。

そんな私の知識を、オンラインヨガを通して生徒さんにシェアしている次第です。 

生徒さん以外でも、このブログを見てくださった誰かの「気づき」になれば、嬉しいな。


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