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春に起きやすい不調

春は体調を崩しやすい季節。って知っていましたか?理由は、冬の間に代謝が落ち、血液の循環も遅くなって、解毒が遅くなるから。つまり、身体に毒素がたまっているような状態。身体の解毒をしているのが肝臓で、冬の間にため込んだ毒素を、頑張って外に出そうといっぱい肝臓が働くから、春は肝臓が弱る、と薬膳では考えられているんです。

またアーユルヴェーダ的な考え方だと、春は”カパ”が増える季節、つまり水の要素が増える。身体が冷えやすくなったり、身体が重く感じたり、なんとなくダラダラと過ごしてしまう季節、と言われています。

私も春になると、なぜだか胃腸の調子が悪くなります。きっと身体がデトックスしようと頑張っているんだな~

おすすめ春の過ごし方

寒い冬が終わり、暖かくなり始め、新しい仕事が始まったり、学校が始まったり新スタートの季節を心地よく過ごすために!いくつか気を付けて欲しい事、こうすると良いよ~っていうおすすめの過ごし方をご紹介します。

アーユルヴェーダ的視点

さっきもお伝えしたように、春はカパの季節。鼻がグズグズしたり、むくんだり、だる~ん、ぼや~としたり。人によっては、精神的に落ち込んだり、鬱っぽくなる、とも言われます。

体質的にはヴァータですが、春にカパが増えてるな~と感じる私。朝起きるのがダル~っとしてきます。まさに、「春眠暁を覚えず」

アーユルヴェーダの考え方で、朝6-10時を排出するカパの時間帯と言われ、重さを取るのがとても大切な時間帯。朝トイレに行ったり、口をゆすいだり、舌を綺麗にすることで重さがとれると言われます。私の習慣は朝イチでまず、トイレ➤そして口をゆすぐ。ただそれだけでも、気持ちが軽くなっていたのですが…春になってから、それだけじゃ~軽くならない!(笑)

という事で、朝のジョギングを復活させました。やっぱり朝身体を少し動かすと全然違います!太陽の光を浴びるのも効果があるのかな?と思います。

朝のジョギング

カパは「冷・油・重・安定」の性質があるため、それと逆の「温・乾・軽・動」がカパを落ち着かせてくれます。食事なら暖かく、油を使わないもの。ヨガをするなら、ゆったりとしたスローなヨガより、動きのあるフローヨガがおすすめ。

鼻水に悩んでいる方は、鼻うがいや白湯がオススメです。白湯+生姜やターメリックで更にスッキリ効果あり!詳細はPodcastでもお伝えしています➤#17アーユルヴェーダ的春の過ごし方

栄養士的視点

薬膳の考えとしては、春は肝臓が弱る。とお伝えしましたが、この弱りがちな肝臓を助ける、綺麗にしてくれるのが「緑」の食材と言われています。そして春は、菜の花やアスパラガス、春キャベツなどなど緑の食材が豊富!日常にうまく緑の食材を取り入れることで、肝臓が早く回復するのでは?!と思います。

私の住むスペインでは、菜の花は見かけないけれど(少なくとも私の住む場所では)、春はアスパラガスの季節です!普段でも美味しいアスパラガスが更に美味しくなるんです!

おすすめレシピ

アスパラガス

作り方

作り方というほどの物では無いんですが…(笑)

①アスパラガスをピーラーで剥く。特に根本は硬いので気持ち厚めにむきます。

②沸騰湯に塩を入れてアスパラガスを12-15分程茹でる。※結構じっくり茹でます。

③熱々よりも、粗熱が取れたアスパラガスに塩とオリーブオイルをかけて食べます。

味付けがシンプルなほど、アスパラガスの甘みが引き立って本当に美味しいんです!

アスパラガスは特にArravaというスペイン北部の物が本当に美味しくて、ホワイトアスパラガスは有名なので、スペインに来ることがあれば、ぜひ食べてみて欲しいです♪

日本では歯ごたえのあるアスパラガスに慣れていたけど、こっちでは結構くたくたにに柔らかくなったものを食べるのが多いかも。それはそれで美味しい~~♡

※ただ、煮る時間が長いほどビタミン類は減っていくので、栄養価を考えると煮過ぎない方が効率的です。

アスパラガスの栄養

アスパラガスにはアスパラギン酸という栄養が多く含まれてます。これが肝機能を回復させてくれる栄養のひとつ!あとは疲労回復やスタミナUPとも言われるので、普段から疲れやすい方、運動している方にはおすすめです♪

また利尿作用があるので、むくみ防止にも効果的かと。

春は暖かくなってくる。と言えど、あまり身体を冷やしたくは無いので(冷たい性質を持つカパの季節でもありますし…)食事も温かいものを出来るだけ取り入れたい!

ホワイトアスパラガスのポタージュスープでも良いんだけど、アスパラガスはそのまま味わいたいので、私はほとんどしません(笑)

スペインでは割と年がら年中購入できる野菜の一つがズッキーニ。1㎏100円程度で売られていたので、ズッキーニのポタージュスープを作ってみました。

春のポタージュにするならば、ズッキーニ→春キャベツ、ジャガイモ→新じゃが、長葱→新玉ねぎ、に代用すると良いかな♡思います。

ポタージュスープ

管理栄養士のレシピ

材料

・ズッキーニ1本 ・長葱1本

・ジャガイモ1個 ・水 適量 

・塩コショウ 適量 

・オリーブオイル大さじ1

・お好みでオレガノなど

作り方

①野菜はザクザクに切る。どうせ煮込んでミキサーにかけるので、サイズは適当でOK。

②大さじ3杯分の水と野菜、塩を振って弱火にして蓋をする。

③ある程度野菜に火が通ったら、野菜がひたひたに被るぐらいの水を注いで、野菜が完全に柔らかくなるまで煮る。

④野菜が柔らかくなったらミキサーにかけて、塩コショウで味を調える。

⑤食べる直前に、バジルオイルをスプーン1杯+お好みでコショウやオレガノを。

オリーブオイルにバジルの葉を浸して2週間ぐらい放置すると、バジルの香りがオイルに移ってバジルオイルの出来上がり~♪スープやサラダのアレンジにオススメ!

最後にオリーブオイルをかけるので、調理油は一切使いません。油の性質を持つカパを増やしたくないし、低温+塩を振ってコトコトする事で、野菜から水分が出て追加する水分量も少なくてすむので、カパの増えやすい春には本当におすすめ!身体を温め、整えることで、なんとなく心もホッコリしてくる。

食事や過ごし方を少し気を付けるだけで、自分に優しい生活になるので意識してみて?♪自分の事を考えてお料理するだけで、自分への愛、素敵だな~と思います。

アーユルヴェーダ的、そして栄養士目線で見た「おすすめの春の過ごし方」Podcastでオーストラリア在住のCocoと色々話しているので、良かったら聴いてみてね~♪

#17アーユルヴェーダ的春の過ごし方

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